「クリヤー塗装が不可能でも、現在のデザインを維持する『2色塗分け工法』の選択肢
ここでは、サイディングにおける「2色塗分け工法」について、その概要から作業過程までを解説します。
サイディングの2色塗分け工法の説明
サイディングのクリヤー塗装ページでも詳細に述べていますが、クリヤー塗装は10年程度経過した、あるいはそれ以上でも状態が良好である場合に限り適用可能です。
※サイディングのクリヤー塗装についてはこちら>>>
クリヤー塗装を希望されるものの、経年による劣化が激しい状態の場合、クリヤー塗装の実施を遠慮せざるを得ない事例がしばしばあります。そうなると、結果として1色での塗りつぶしに頼らざるを得ず、サイディングの模様が消えてしまう事態になってしまいます。
クリヤー塗装が困難であっても、クリヤー塗装同様にサイディングの柄を再現したい方には、「2色塗分け工法」が選択肢として存在します。通常の塗装と比べて作業工程が増えるためコストはやや高くなりますが、塗りつぶしにはない高級感を持つ仕上がりとなります。
作業工程について
01. まず初めに、通常の塗装と同じように下塗りを行います。
02. 次に、タイル模様の目地の色を全体に1回塗ります。
03. その後、目地色の2回目の塗装を施します。通常の塗りつぶし塗装の場合はここで作業が完了しますが、2色塗分け工法では更にタイル模様の凸部分に仕上げ塗りを2回施します。
04. 仕上げ塗装の1回目を行います。このときは、ベルベットのような短毛のローラーを用いて、細部にわたって丁寧に塗ります。
05. 続いて、仕上げ塗装の2回目(下塗りから数えると5回目の塗装)を行います。
06. 最後に、塗料がはみ出てしまった箇所などを筆や小型のローラーを用いて手直しし、完成となります。
完成
これが施工前と施工後の様子です。いかがでしょうか?きれいに仕上がったと思います。
通常の塗装よりも作業工程が増えるため、作業日数は約2~3日ほど延びますが、その仕上がりをご覧いただければ満足感を得られるでしょう。
なお、上述の塗装はシリコン塗装でしたが、他の塗料をご希望の場合も対応可能です。
サイディングの2色塗分け工法に興味がある方は、見積もりの際に一言お申し付けください。